【2話】「阿部礼二がMAX礼二になる」(がぶたろう)
急いで学校から飛び出した僕は、
普段は乗らない電車に乗る為に、駅へと向かった。
僕の住む町は、みんながよく言う、
いわゆる「田舎」で電車も1日に2本くれば良いくらいだった。
母が居る病院までは電車で1時間ほどで着く距離。
当然のように駅には誰もいない
電車が来るまで少し時間があるので、駅の構内を歩く事にした。
時刻は午後4時34分 辺りは大分暗くなっている。
「あまり変わっていないな」と1人呟きながら駅を歩いていた。
もうすぐ電車の時刻なのでホームに戻る事にした。
向かう途中、変な寒気のようなものを感じ礼二は一度足を止めた。
次回「1月の寒さ」