【4話】「母の病気、マチ子の様子が…」(ばる)
体を揺すられながら母のことを考える。
あの強くて優しい母が、
一人で僕と妹を育て、
支えていてくれた、そんな母にもしものことがあったら…
そんな嫌なことを考えてる間に
病院の最寄駅に着いた。
改札から出てすぐさま走り出した。
息を切らしながらやっとたどり着いた病院。
受付の女性に母の部屋を尋ねると、
暗く、そして悲しげにこういった。
「先ほど、お亡くなりになりました。」
頭の中が真っ白になった。
次回、「マチ子からの電話」