4人5脚

メンバー: <ばる・スプライト・ウィンストン・がぶたろう>ルール:物語を書いて次にパス。題名・次回予告も物語を書いてる人に決めてもらいます。ツイッターやってます。

【5話】「動き出す輝」(スプライト)

「ねぇ!輝君の弁当ちょっとちょうだい!」

葵が口を開いた。

 

「え、い、いいけど…」

口がごもる。

 

 

葵は俺に気を遣っているのだろうか。

楽しくないんじゃないか。

そんなことばかり考えてしまう。

 

 

・・・

 

 

「もう我慢出来ない!」

葵が大声を出す。

 

 

はぁ、やっぱり楽しくなかったのか。

そう思わざるを得なかった。

 

 

「輝君さ!自分に自信がないんでしょ!もっと明るく話せないの!?

せっかくのお昼なんだし、最初はみんなと馴染めなくて

緊張してるのかもしれないけどさ、もっと自分出していこうよ!」

 

 

おっしゃる通り。

僕はなんでこんな根暗なんだろ。

せっかく葵に話しかけてもらったのに。

嫌われちゃったな…。

 

 

「私が輝君を変えてあげるから!」

 

 

「はい…。わかりました…。」

 

話を聞く余裕すらない輝。

葵が言った言葉の意味を考える前に返答してしまう。

 

 

「じゃあ今日は一緒に帰るよ!わかった?」

 

「え、ちょっと、待って!?」

 

「返事は『はい!』わかった?」

 

「はい!」

 

 

 

 

意味も分からず、返答した輝。

転校早々、恋の予感。

少しずつ動き出す輝にさらなる試練!?

 

 

次回「恋に落ちる音」

 

 

 

 

お楽しみに〜!!